「気功の基礎知識」にようこそ!
はじめまして、このサイトの作者、わらびです。
気功歴33年。20代から90代の生徒さんに気功を伝えています。
気功は、自分で自分を元気にする、セルフケア健康法です。
気功の約束事にしたがって自分で身体を動かし呼吸を整え心も整えて、自分の身心を元気にしていきます。
このサイトを作った理由は、教室の生徒さんからの「気功をきちんと知るにはどんな本を読んだらいいのですか?」という質問でした。
私も気功が面白くなり始めた頃、気功についてもっと知りたくて本屋さんに行ったり、サイト巡りをしたりしましたので、手元にどっさりたまった資料を基に「気功の基礎知識」をおおまかにまとめてみました。。
気功はこんな人におすすめ。
自分で自分の身体を元気に保ちたい方。
激しい運動でなく緩やかな運動が好きな方。
体力に自信がないけれど運動したい方。
病後のリハビリ用の運動を探している方。
生活習慣病を自分で治したいと思っている方
ヨガやストレッチがきつくて断念した方。
太極拳がつらくなってきた方。
心静かな瞑想の境地を体験してみたい方
人生百年時代に向けて歳を取っても続けられる運動を探している方
気功は中国古典哲学の実践編なので古典哲学に興味がある方。
気功をおおざっぱに言うと
気功は古くから中国に伝わる養生法です。
身体と呼吸と心を同時に調整する伝統の方法ー調身・調息・調心で、体内を流れる「気−生命エネルギー」のかたよりや詰まりを正し、病気予防や治療・保健・延命長寿・潜在能力開発に貢献してきました。
潜在能力の開発と聞くとなんだか怪しい感じもありますが、今まで発揮されなかった「免疫力」が発揮されることや、今まで感じなかった季節の気配に敏感になることも潜在能力の発揮ですから、気功は自分が知らなかった自分に出会えるとても優れた方法ともいえるのです。
一番古いものは5000年以上前の亀息(亀の呼吸を真似た呼吸法)といわれ、その種類は、導引、 吐納、行気、清浄、存思・存想・内丹など、とてもたくさんの種類が伝承されています。
何しろ5000年の歴史ですから種類も理論も多いのです。
普通の体操と違うのは、呼吸と意識を大切にすること。
筋骨だけでなく、内臓や、心・意識・脳に働きかけるノウハウがたくさんあります。
あまり知られていませんが、気功は、座禅や瞑想と同じように心理療法・心の健康法としても長い歴史を持っています。
心と身体を元気にするセルフコントロールの方法を身につける方法であり、命の営みに不可欠な「気ー生命エネルギー」の扱い方を学ぶレッスンです。一度やってみれば分かると思いますが、気功は一度覚えれば一生の財産になってくれます。
日本のフィットネスクラブや公民館などでは「自分で自分の身体を元気にする」セルフケアとしての気功が主流です。
気功の前提1 気=生命エネルギー
気功で扱う気は、中国の古典哲学や中医学で扱う気と同じです。といってもわかりにくいですね。
中国の古典哲学(易経や老子・孔子など)や中医学(黄帝内経など)では、気は「もっとも根源的で微細な物質」と考えます。
「気」についておおまかにまとめてみました。。。。
- 気功では宇宙も自然も人も、全ては「気」でできていという考え方を基礎にしています。(万物斉同)
- 万物の発展、変化も全て気の運動や働きによると考えます。
- 人にとって気は生命エネルギーです。
生命エネルギー(気)の流れや質が悪くなったところから病気が始まり、
生命エネルギー(気)がなくなれば生命は終わる。と考えます。
人の身体、呼吸、心の変化はすべて生命エネルギ−(気)の働きと密接に関わっており、人は気によって生命を維持していると考えます。
つまり、気功は、身心を構成している気が滞りなく順調に働くように整える、気のコントロール技法ともいえるのです。
気功の前提2 調身・調息・調心
滞ってしまった気を整えたり、順調に流したりするのは、「調心・調息・調心」という気功ならではの方法です。
この三つを同時に行う「三調合一」こそ気功の大きな特徴です。
気功教室で特別に「三調合一」の説明はないかもしれません。
でも、全ての気功はどんな動きの中にも「調身・調息・調心」が含まれています。
逆に言ったら調身・調息・調心の三調合一がない気功は気功ではないので、まずは三調を知っておきましょう。
流派によっては精・気・神を整えるという言い方をするところもあります。
調身(ちょうしん) |
力みや無理のない動きを基本に身体全体の整え方を身につけること。 (最小限の力で、最も大きく大らかに) |
---|---|
調息(調息) |
ゆったり穏やかな呼吸を基本に息の使い方を身につけること。 (特別な要求がない限り、逆腹式呼吸) |
調心(ちょうしん) |
雑念を捨てたりイメージに集中したりして心の整え方を身につける。 (今この時に心を集中して) |
目次に戻る
気功の定義
なんだか難しそうなタイトルですみません。
気功の本場中国には「気功学」という学問があって、気功師や中医師になりたい人はこれを学びます。
定義があるのは学問する上での必要性からですね。
難しく考えないで「気功って何?」と尋ねられたときに、短く答えるのにちょうどいい言い方と思ってください。
『中医気功学』による気功の定義
中国の中医薬大学等で気功を学ぶ人の教科書が『中医気功学』(編者 劉天君)です。
一番新しい(新世紀第四版)には次のように定義されています。
「本教材では、気功を次のように定義する。気功は、調身、調息、調心という三調合一の心身鍛練技能である。」
調身・調息・調心の三調合一が気功だといっていますね。調身・調息・調心のうち一つでもかけたら気功ではなくなるということです。
20年前『中医気功学』第二刷をテキストに劉天君先生に学んだ定義はもう少し長くて内容豊富な定義でした。
気功とは、(中国)古典哲学の指導の下に、
調身・調息・調心を一体に融合した操作を内容とし、
人体の潜在能力の開発を目的とした、
心身鍛練の技法である。
(中国)古典哲学というのは老子、孔子や医学の古典・黄帝内経などを含む膨大な中国の古典文化のことです。
調身・調息・調心を一体にというのは三調合一してという意味ですね。
潜在能力には色々な能力がありますが、免疫力が高まって病気が治ったり、季節の移り変わりに今までになく敏感になったりするのも潜在能力開発の一つです。他にも色々ありますが、身心が本来持っている能力なのに今までうまく発揮されていなかった能力が発揮される、これが潜在能力の開発です。そのための心身鍛練の技法が気功だといっています。
『気功養生学概説』による気功の定義
1950年代の半ば「北戴河気功療養院」を開設して院長となった劉貴珍は、道教や武術に用いられていた古い医療技術や、伝統養生法・伝統的自己鍛錬法に「気功」という名前をつけ気功療法を実践しました。これが評判になり、以後、「気功」がひろまったと言われています。
その中には、このように書かれています。
「功法の名前は異なっていても、これらはすべて身(身体)、息(呼吸)、心(意識)を鍛錬の手段として人体の生気を養い、それによって、病を除き、寿命を延ばそうとするものである。そこで古典の理論に基づき、このように生気を養うことを主たる目的とする自己鍛錬法を「気功」と呼ぶことにしたのである」
つまり「古典理論に基づき、調身、調息、調心を手段として、生気を養なうことを主たる目的とする、自己鍛錬法」これを気功と命名したのです。
『中医气功学』新世紀第四版(主編 刘天君 章文春)全国中医葯出版社 4685円 Amazon 著者は「気功の定義」でご紹介した劉天君先生。中国で気功を学ぶ人の教科書になっている本です。目次を簡単にご紹介します。内容は全編中国語です。残念ながらまだ日本語訳は出ていません。 緒論/ 上編 基礎編(発展簡易史、古典理論、現代研究、)中編 技能編(基本動作、功法概論、功法各論)下編 治療編(治療概論、症状別治療各論、)附編 古典文献(気功文献概述、医家気功文献、 其他諸家気功文献)A4 全74頁 |
『気功療法実践』(劉貴珍 新泉社) 2750円〜 Amazon
著者は中国で1950年代に設立された北戴河気功療養院の院長、劉貴珍。
中国の古い養生法や導引術などの身心鍛錬法を「気功」という言葉で一つにまとめたのも劉貴珍です。
この本では気功の全体像と気功の臨床経験を通した医療気功の実際を紹介しています。
気功が何の病気にどのように効くのか気功の医療効果を知りたい人におすすめ。
気功文献の古典ですから、もう、中古しかないようです。だんだんプレミアムがついて高くなっているようです。
気功の起源
気功は、古代の人々が身体が疲れてだるいとき、のびをしたり深呼吸をしたり、足腰が痛いときには自分で揉んだり叩いたり、そういった自分で自分の身体を楽にする様々な試みが原型だと考えられています。その中の効果的なものを伝承し応用してさまざまな気功に発展してきました。
舞で治療した古代人ーー文献上の気功の起源
文献上に現れた最古の気功は2000年前の百科全書といわれる『呂氏春秋』に書かれている洪水の時に舞を治療に使った下記の内容です。
「その昔、陶唐(古代伝説上の天子)時代の初めは、陰が多く、それが鬱滞して深く積もっていた。水路は塞がり、水ははみ出して溢れた。一尾の富木は停滞し、筋骨は事後まり関節は伸びなくなった、それゆえ舞を作り、これを宣導(伸びやかに通りをよく)した」。出典 『中医気功学』
他の書物『路史』にも、洪水による湿度の邪気で身体が鬱滞し足が腫れて関節の動きが悪くなった人がたくさんいたので、それがよくなるよう舞を作り皆に踊らせてそれを治したことが記載されています。
踊る人を描いた鉢などーー考古学上の気功の起源
気功の起源を示す考古学上の出土品でよく取り上げられるのが、青海省で出土した彩陶鉢と彩陶壷です。
どちらも5000年前のものと言われ、気功が長い歴史を持っている説明に用いられています。
彩陶委鉢と彩陶壷の他、もうひとつ行気玉佩銘が有名です。この三つは気功の歴史説明に必ず出て来ますので、覚えておくのがいいかも。
青海省出土の彩色陶器鉢
1057年チベット北方にある中国青海省で出土した5000年前の彩色陶器鉢には、手を繋いで踊る5人の黒い人が描かれています。導引の動きのように手足を伸ばして血液を循環させる「舞」は気功の起源とされています。
文書に現れた起源は、陶唐の時代、洪水の湿度の邪気を舞で宣導したと書かれていましたが、その舞もこのようであったかと想像されます。
青海省出土の彩陶壷
1975年、チベット北方にある中国青海省出土した少なくとも5000年以上の歴史がある彩色壺には、上半身が男性で、下半身が女性の陰陽一体にの人が、口を開いて呼吸し、しっかり立っている姿が浮き彫りにされています。これが呼吸法の原型だといわれています。
行気玉佩銘
気功について説明してある最古の文、ということで知られているのが「行気玉佩銘(こうきぎょくはいめい)」です。
玉佩というのは玉(ぎょく)といって宝石として珍重される石でできた装身具。
おそらく腰につけたものではないかといわれていますが、この六面の玉佩に気の働きが簡潔にまとめられていて、これが文章化された気の説明の最初。ということです。
文の意味については様々な訳がありますから、「行気玉佩銘」で検索してみてください。
気功の種類
数も種類も驚くほど多くの気功があります
その数は一日一つずつ80歳までやっても全部やりきれないといわれています。
特徴ごとに分類できますので、わかりやすい順に、簡単にご紹介しましょう。
あなたがやりたいのはどれですか?
気功分類1 内を整える気功と、外に発していく気功
内気功 (自分で自分の身心を整える気功) | 動功ー自分で自分の身体を動かして整える気功 静功ー動かないで自分の呼吸・意識を整える気功 |
外気功 (敵や患者に向けて目的を達する気功) | 武術気功ーー武術の方法として相手に向けて使う気功 治療気功ーー 施術者が患者に向けて治療に使う気功 |
カメカメハーっと外に放つ気や、人を吹っ飛ばすのは外気功。医師が気の技法で患者を治すのも外気功。
通りすがりのお坊さんに教えてもらったとおり、念仏しながら教えられた体操を続けたら病気が治った、というのは内気功。
上は極端な例ですが、まあ、人に向けて気を使うのが外気功、自分の身体の中で使うのが内気功と考えればわかりやすいかと思います。
内気功は練習方法も教室も多く、効果も実感しやすい功法です。
外気功は武術気功・治療気功とも、日本でもいろいろな流派や先生に学べますが身につけるのに時間もかかるようです。
気功で病気を治す気功師や中医師の国家資格は日本にはありませんが、日本で気功治療をするには中国で気功師、中医師の資格をとり、日本で鍼灸師の資格を取るという方法がとられています。
このサイトでは気功としてポピュラーな「内気功」についてご紹介していきます。
気功分類2 流派(創始者)の違う気功
儒教、道教、仏教、医学、武術、これらの全てに修行の一つとして独自の気功があります。
街中の気功教室で学べる気功は下記六種のどれかではないでしょうか。
- 医家気功
治療・保健・長寿を目的に医家によって伝承された4000年〜5000年の歴史ある気功。
中国の伝統医学ー中医学ーは古典医学でもあり現代も活用されている医学です。
医家気功は中医学理論を基にしています。
おなじみ、華佗の五禽戯、六字訣、八段錦は医家気功が起源。 - 道家気功
道家気功は道(タオ)を求める老子・荘子の思想をよりどころにしています。
道教寺院の道士(道教の修行者)によって修練され民間に伝承されていきました。
この気功は生命双修(心も身体もどちらも修行)し、天人合一(宇宙と私と一つになること)を求めていきます。
丹田を鍛えて体内に気を巡らせる周天功も道教が起源です。
道教気功は神仙思想とも関わりが深く、気功は「仙人になる修行」の一つとされていました。
その中の「不老長寿」をめざす気功など、現代の私たちが健康長寿のために役立てている気功もたくさんあります。「仙人○○法」とか「神仙○○功」という名のついた功法は道教の気功です。 - 仏家気功
仏教の悟りを得る方法として伝承された気功。調心と調息が主なので、坐って呼吸と心を整え「明鏡止水」の境地を求めます。
代表は座禅。座禅は静功(動きのない静かな気功)の代表でもあり、仏教気功の代表です。
気功という名前を流行させた劉貴珍でおなじみの北戴河気功療養院でよく行われている内養功も仏教気功を基にしていると言われています。
その外、密教系の気功や、少林寺に伝わった易筋経のように筋骨を鍛える気功もあります。 - 儒家気功
孔子の教えをよりどころに、儒教を学ぶ人々によって伝承された気功。
静坐して心を養うことを目的にしている。
坐忘とか心斎という儒教気功の名前からわかるように、静功(動きのない静かな気功)が主流。
儒教気功は健康になることを目的にするより、儒教の教え「斉家治国平天下」(天下を治めるには、 まず自分の行いを正しくし、家庭をととのえ、国家を治め、天下を平らかにする)ために、まず自分を正しくするための修行法でした。 - 武術気功
武術鍛錬に用いる気功。内に秘めた剛を綿のような柔らかさに隠した気功といわれます。代表が太極拳。
意念、呼吸、力、形の結合を重視しているので、内気を鍛えるのと同時に、身体の筋肉や骨、皮なども鍛えていきます。
運動量も大きく、全身の気のコントロール練習が重視されます。
易筋経、少林内功、武家八段錦、峨嵋気功などがよく知られています。
道教気功の武術気功とか、仏教気功なのに武術気功というタイプも多いです。
站桩功は武家の気功として発展。馬歩や弓歩のある気功は武術気功をとりいれたもの。
気功分類3 練習法の違い
日本でもっとも普及している気功は導引の気功です。
導引の気功は誰でも何処でも練習できてやりやすいのが特徴です。
- 導引ーー身体の曲げ伸ばし(伸展屈曲)緊張と弛緩(緊松)を組み合わせて身心を鍛え整える気功 自己マッサージもここに含まれます。
- 吐納--呼吸法や発声法を用いて目的の部位や全身の気の流れを整える気功。
- 清浄ーー坐って動くことなく意識を集中し一つの境地を保つ気功。瞑想。
- 存想ーー太陽や月、内臓に宿る神など、身体の内・外のイメージに集中する心理気功。存思ともいう。
- 周天(内丹)ーー丹田を鍛えて体内に気の流れをつくり運行する気功。
ワラビの気功教室では、導引、 吐納の気功を主体に、ときどき内丹や他の気功もやっています、見学は無料ですからお気軽に覗いてみてください。
気功分類4 その他の気功
(姿勢による違い)立って行う站功 坐って行う坐功 横になって行う臥功 歩きながらの行功
(自発功)身体の中から自然に生まれてくる自発的な動きを引き出す気功。
(健身気功)現在、世界で一番愛好者が多い気功。中国の体育総局ー日本のスポーツ庁にあたる部署ーのリーダーシップで大学等気功研究部門がまとめた気功。古典気功の本質を保ちつつ学びやすく編集されていて世界50数カ国に普及している。
健身気功リンク 製作中
2020年のコロナウイルス流行期には、健身気功に免疫力アップの効果があることが発表されました。2020年2月から1日2回、健身気功映像が全世界配信されています。現在、毎日世界の50万人を越える人が配信される映像を見ながら健身気功を楽しんでいます。全世界配信はこちら 配信時間 (毎日 6:30 / 11:00 / 17:00時間 日本時間)
気功の特徴
気功ならではの特徴1
調身・調息・調心 で身体と呼吸と心を整えます。
他の運動と違うのは、身体、呼吸、心の三つを同時に整えることで気=生命エネルギーを整え高める点です。
これは、調身、調息、調心の三調合一(さんちょうごういつ)といい、気功ならではの特徴です。
- 身体を整えるー調身(ちょうしん) ゆっくり身体を動かして筋骨を整えます
- 呼吸を整えるー調息(ちょうそく) ゆったりした深い呼吸で、身体の隅々まで息を通します。
- 心を整えるーー調心(ちょうしん) 今この時に集中して心を波立たせない静かな境地をめざします。
気功ならではの特徴2
汗をかかず、心拍数を上げず、頭を興奮させないーーリラックス運動です。
- 他のスポーツやヨガのように、頑張ったり、力んだり、無理をしたりしません。
- 気功では、全身何処にも無理のないリラックス状態ー放鬆(ファンソン)ーを保って動きます。
- 終わったとき、じんわり汗が出たかな、というくらいの軽くてエコな運動です。
- でもれっきとした有酸素運動ですから、しっかり脂肪を燃焼してくれます。
- 高齢の方、身体の弱い方、病後の方、体力が心配な方も楽しめます。
90歳、100歳の方にも愛好者があります。 - かといって、若い方に易しすぎるかというとそうではありません。
同じ一つの気功でも、高齢者向け、若者向けへと負荷(運動の強度)を変えて練習できます。
放鬆(ファンソン)とは
放鬆(ファンソン)ができないと気功は効果が上がりません。
放鬆(ファンソン)についてはいろいろな言い方があります。一番よく聞くのが、身体も心もリラックスしている状態、というもの。
リラックスしていても帯を解いたときのようにだらしなくはないし、身体がきちんとしているときでも緊張してこわばったところがない。これも放鬆(ファンソン)の説明です。
導引系の気功でよく用いるのは、身体をストレッチしたりリラックスしたりする動きですが、この動きの中で、いっぱいにストレッチしてもこわばりはなく、リラックスしてもだらけていない。別の言い方をすると、最大のリラックスと最小限の緊張がバランスしている状態を保って動く。これが放鬆(ファンソン)のイメージです。
やってみればわかりますが、放鬆(ファンソン)は残念ながら誰でもすぐにはできません。
なぜなら、私たちは普通、自分の心と身体を守るために心も身体も緊張気味に暮らしているので、無駄な力入れていることや、ちょっと力んでいることに気がつきにくいのです。だから、気功の練習は、放鬆ーファンソン 心と身体のリラックスから始まります。
気功の動きは、全ての動きに放鬆(ファンソン)が要求されます。
まっすぐ腕を伸ばす動きでも、伸展の中に放鬆(ファンソン)があり、放鬆(ファンソン)の中に伸展があるのです。
初心のうちは「これだけ力を抜いているのになぜもっとリラックスしてといわれるのだろう」とか「ゆるむってどんなこと?」悩むかも知れませんね。練習の時に先生から「無駄な力を抜いて」とか「もっとゆるめて」といわれることも多いかと思います。
ファンソンのレベルを上げてきた人には他人の緊張が見えるのでそう言われるのです。
中には「微かに微笑んで」とか「心からの微笑みを浮かべて」という先生もあります。微笑むと身体も心もゆるむからです。
正しい形ができていないときはファンソンがまだまだなので、まずは微笑みながら、正しい形を練習していきましょう。
30年練功してきて、放鬆(ファンソン)も、うまくできるようになった。気の流れ(勁)もできた。と思っていても、
ある日、「えぇ! こんなところを緊張させていたの!」と無意識に緊張させていた部分に気がついてガックリうなだれる。
というようなことは珍しくありません。ファンソンは一生の課題なのです。
でも難しく考えることはありません。伸びやかに大らかに動いているのが楽々で気持ちいい、そう思えるようになったらとりあえず放鬆(ファンソン)も合格です。
気功ならではの特徴3
ゆったり・穏やかに・こころ静かに ー 瞑想運動です。
- 深く穏やかな息に合わせて、無駄な力を使わずに動くので、自然とゆったりした動作になります。
- 頭の中をできるだけ空っぽにして心静かに動きます。
- 心の静まった状態を気功では入静(にゅうせい)といい、入静して気功ができるようになってやっと一人前です。
入静ができるようになると気功はちょうどムーヴィングメディテーション(動く瞑想)状態になりとても心地よいものです。
気功の入静とは
入静を説明するのはなかなか大変です。入静というのは形ややり方ではなく、全身で感じる気功の境地だからです。
簡単に言うと、まずは、頭の中に何も考え事がなく空っぽで、心にこだわりのない状態のこと。
今ここに安心していて、過去や未来に意識がむいていない静かな境地のこと。
この状態を恬淡虚無(てんたんきょむ)といいます。
入静が大切なのは、私たちの心や意識は「心猿意馬(しんえんいば)」といって、いつも騒ぎ立てる猿や走る回る馬のようにちっとも静かな時がありません。未来を心配したり、過去を後悔したり、頭はいつも緊張し休まることがないので、気功ではこの頭の緊張状態をリラックスさせるのです。
頭の緊張がとれてリラックスすると身体の緊張もとれ呼吸も穏やかになってきます。その逆に、身体の緊張がとれて呼吸も穏やかになると頭の緊張もとれやすくなります。
調身・調息・調心がほんとに合一したときにあらわれる気功ならではの身心状態それが入静なのです。
入静へ、頭を静かにする具体的な方法
1)自分の呼吸に意識を集中する。吸ってる息、吐いてる息から意識を放さない。一つ二つと息を数える「数息法」も入静の方法です
2)丹田または命門など身体の一部に意識を集中する。
丹田・命門・特殊なツボなどに集中して意識を放さない。この方法を「意守」といいます。
3)今この時の自分の身体に集中して、過去のことも未来のことも考えない。
何か考え事が浮かんだら黒板消しでしゃっしゃっと消すように考えを消す。これを繰り返す。この方法を「思考の波頭を消す」といいます。
このように、身体の一部や呼吸に意識を集中するのは「一念を以て万念に代える」方法です。
なぜなら、今この時の身体の一カ所に集中していると、意識は色々考えごとができないのです。
鼻先を出入りする息から一瞬も意識を離さないで、明日の予定をたててみて下さい。うまく予定を立てられますか?
気功で一番大切なのは、入静、という老師は多いです。
入静を練習してみよう(リンク製作中)
気功ならではの特徴4
筋骨も内臓も心も、そして気=生命エネルギーも整えるーー全身運動です。
- 調身、調息、調心で、気の流れの悪いところ、詰まっているところの通りをよくし、また、気の陰陽バランスの崩れを調整し、気が減っているところには気を補います。気の流れは血流に直結していますから、こうして気血の流れが正しく豊かになると自然治癒力が高まり、身体と心の健康が整ってくるというわけです。これは気功の大きな特徴です。
気功で、コントロールするのは気だけではありません。
伝承された方法に従った調身・調息・調心は、筋骨、関節、内臓、血流、唾液、そして、心も全身バランスも調整します。
心と身体のどちらも、くまなく、隅々まで調整するといってもいいかもしれません。
日々練功していると、ゆったりとした大らかな動きと呼吸で、四肢と内臓を無理なくうごかしていると、身体の癖、歪み、内臓の緊張やこわばりがほぐれてきて、自分が本来持っているのに発揮されていなかった身心本来の力が、徐々に発揮されてくるのです。
初めての気功でほぐれてくる感じを持つ人もいますし、継続していく内に自然に感じる人もいます。
一見、体操のような動きなのに、なぜ、気功は、全身に影響するのでしょう。
その理由の一つに、気功の動きの特徴「一動全動」があります。
一動全動
これは「一カ所動けば全身動かないところはない」という意味で、例えば両手を前に上げて降ろす。たったこれだけの動きでも、手の筋肉だけで動くのは気功ではありません。
両手を挙げる呼吸と一緒に、大地に繋がっていく足の筋骨、もちろん胸や腹の筋骨、肺や横隔膜も動きます。息と一緒に肛門を持ち上げると、内圧が高まるので、内臓も動きます。手と足、肩と股関節、肘と膝も外から見えなくても連動調和して動きますし、頭の中では水の中で動くイメージを作ります。逆に言えばいろいろたくさんの動きを同時に観察しコントロールするのが気功ということですね。
といっても、安心して下さい。こういうことは初心のうちにはほとんどわかりません。
最初は、内臓が動く? はあ?という感じです。
気功は、まずは、全身リラックスして気持ちよく動くというところから初めて行くのが王道です。
ある日突然「あっ、この動きの時、こことここはこんなに気持ちよくつながるのだ!」という発見がきっとあることでしょう。
それは気功の楽しみの一つなので、そういう発見で、自分の身体を自分で理解し、自分の身体と仲良くなっていくのです。
突然ですが、ブログのご紹介。
私が初心の頃から15年近く書いてきたブログがあります。先生に教えていただいたことがわからなくて、ああでもない、こうでもない、と工夫しながら身体の使い方を体得してきた経過を書いています。
「気功と太極拳の一人稽古」という、きわめてオタクなブログです。
今読み返すと?と思う記録もありますが、一動全動に向かってこんな練習方法もある、というヒントになるかも知れません。
中医学と気功
気功と内臓や筋骨・気血についての基本理論は中医学(中国の伝統医学)や中国古典哲学が基本になっていますので、ちょっとだけ紹介します。私は本を持っているだけでほとんど勉強はしていませんが、先生によっては「中医学も勉強しておきなさいよ」といわれます。
中医学は2000年以上の歴史を持つ中国の伝統医学。そんな古いものがこの科学時代に役に立つの?といぶかる人もあるかと思いますが、中医学の4つの柱、食養、気功、鍼灸、湯薬は現代日本でもおなじみです。
食養は薬膳、湯薬は煎じて飲む薬、中医薬ですから、これらは現在も、健康維持、病気治療の最先端を担っています。
身体の中の気の流れを図に表したのが経絡図です。主立った経絡は12本+2本、ありますから、機会があれば「経絡図」で調べてみてください。下は三焦経、任脈、督脈の経絡図です。
中医学の経典は、2000年以上も前に編集された医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」ですが、この中には現代にも通じる生活法や病気の治療法はもちろん、呼吸法や導引や調心法などさまざまな気功を健康法として奨励しています。
「黄帝内経」の(素問・上古天真論)に、気功の基本原理とも言える言葉があります。気功の本などでよく出てきますので、一つ覚えておきましょう、
「恬淡虚無 真気従之 精神内守 病安従来ーてんたんきょむなれば、しんきこれにしたがう、せいしんをうちにまもればやまいいずくんぞしたがいきたらん」
意味:あっけらかんと心にこだわりがなく、こころ静かで空っぽであれば、真気はもともとあるように流れる。気を内に守ることができれば、どうして病気になるだろうか。
中医学の基礎がわかる本。
まんが 黄帝内経―中国古代の養生奇書 単行本 – 1995/4/1 Amazon
張 恵悌 (著) 1540円
気功、鍼灸、漢方、風水、易、按摩。…あらゆる東洋医学のルーツである黄帝内経素問・霊枢がまんがになった。古典の輪郭をつかみながら、自然と調和して生きることの大切さを感じとることができる。東洋医学の入門書として、 一般人の教養書として最適。
と紹介してあるように、中国最古の医学書をマンガにしてあります。古代の人の健康に関する考え方が現代にも当てはまってしまうのが興味深いです。
中医学の基礎―日中共同編集 単行本 – 2001/3/1 Amazon
中医学の学習では,中国伝統医学特有の生理・病理・診察などの基礎部分と,内科・婦人科等の臨床各科部分を学ばなければならないが,この基礎部分の標準的なテキストが本書である。
とあるように、中医学を正しく知りたいならこの一冊。私はこの本で「気」の種類、作用に色々あることを知ることができたのが一番の収穫でした。経絡の図もきれいです。
目次に戻る
気功の効果 気功で治るの?ー気功はなぜ効くの?
- 気功の効果は驚くほど多彩。ちょっとした心と身体の不調改善から健康維持、病気の予防・治療、そして潜在能力開発、さまざまな分野で気功は効果を上げています。
- 気功ならではの効果は、身体に生じた病気の種、つまりまだ病気ではないけれど放っておけばいずれ病気になる「未病」が治っていくことです。だから世界中の人々に、健康法、長寿法として愛されています。
- 病院でお薬しかもらえない「自立神経失調症」や慢性的な「生活習慣病」は気功の得意分野です。
すぐ治るという意味ではありませんが、続けていくことで身体が変わって行きます。 - 気功の効果は、健康・医療面に限りません。武術の分野で爆発的な力を出す鍛錬法として用いられたり、宗教の分野でそれぞれの目的に達するための修行法として用いられたり、芸術家が精神集中のために用いたり、さまざまな大道芸で用いられたりしています。
- (※このサイトで紹介している気功は、手かざしや外気療法などとは別ジャンルの気功です)
健康分野の効果
心と身体の不調を広範囲に整え、未病を治します。
- 筋骨・関節を整える
四肢、体幹、関節、靭帯を鍛え強くする。 姿勢を良くする。 - 内臓を整える
五臓六腑の気血の流れをよくする。臓器の老化を遅らせ若さを保つ。 - 脳(心)を整える
脳内の血流や脳波や脳内物質を変える。知力・集中力・安心感・幸福感を育てる。 - 交感神経を休める。
呼吸を意識的に調節することで、副交感神経の働きを活発にし。自立神経の働きをよくする。 - 体質を改善する。
心身全体を調整するので、継続していると体質が変わってくる。 - 潜在能力が発揮される。
今まで活躍していなかった体内の免疫力、自然治癒力など、身体が本来持っている能力が活性化する。
気功治療の実際
気功による病気治療例(北戴河気功療養院)
古来から気功は延命長寿の方法でした。現代中国では病院の中に気功科のあるところもあり、実際に色々な治癒例が報告されています。気功という言葉を世に広めた北戴河気功療養院初代院長 劉貴珍は著書『気功養生学実践』の中で病気治癒例を公開してますので、気功でどんな病気が治ったのか書き出してみました。
- 消化器系疾患(胃潰瘍、胃下垂、慢性胃炎、便秘、幽門狭窄症、急性肝炎、慢性肝炎、ほか)
- 心臓・循環器系疾患(高血圧症、原発性低血圧、心筋症、虚血性心疾患、リウマチ ほか)
- 神経系疾患(自立神経失調症、神経衰弱、神経性胃炎、心因性難聴、緊張性頭痛 ほか)
- 呼吸器系疾患(肺結核、慢性気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症 他)
- その他、全てを記入していると病名は50を越えてしまいますので、以下、気功を用いた治療が有効であった分野を記しておきます。
・呼吸器系疾患、血液の疾患、泌尿・生殖器系疾患、内分泌および代謝性疾患、婦人病疾患、感覚器系疾患。
『気候療法実践』は、このサイトの「気功の定義」でAmazonリンクをご紹介していますがもう一度ここでもごしょうかいします。
気功療法実践 単行本 – 2005/3/1 Amazon
著者は中国で1950年代に設立された北戴河気功療養院の院長、劉貴珍。
中国の古い養生法や導引術などの身心を「気功」という言葉で一つにまとめたのも劉貴珍です。
実際に療養院で行われた様々な疾患ごとの気功治療の内容とその効果をッ具体的に紹介しています。気功で病気を治す例を知りたい方におすすめです。
気功療法 日本と中国の違い
中国には気功専門家を育てる学校があり、病院内に気功科のあるところもあります。しかし日本には気功の国家資格はないので気功で病気治療はできません。ただし、中国で中医学、気功学を学び、日本で鍼灸師等の国家資格をとって、診断や治療に気の知識を役立てたり、気功を教えたりしている先生は珍しくありません。
気功を学ぶ本ーおすすめベスト7
ここまで、気功について大まかに説明してきました。
気功はなにぶん5000年の歴史がありますので、とても緻密で膨大な体系を持っています。
気功について詳しく知りたい方のために、気功の全体がわかる本を下にご紹介しました。絶版は古書をAmazonで入手できます。
もし、本屋さんで気功の詳しい本を探すなら、一般的な「健康」コーナーでなく、医学コーナーで「中医学」「鍼灸」「整体」などの棚を探してみて下さい。
1)『中国気功学』(馬済人著) 東洋学術出版社 5280円 Amazon
上海気功療養院で実際に気功療法として用いられた気功を総合的体系的にまとめてあります。
中国語原書は中国で気功を学ぶ人の教科書になっています。
気功をきちんと学びたい人におすすめ。
500頁。そばに置いて気功を学びながら疑問が生じたそのつど開くと必ずヒントが見つかります。
3)『医療気功』(鵜沼宏樹 著)春秋社 3175円(中古品) Amazon
気功の字義・定義から歴史・気功の種類・効果ほか簡単にできる医療気功のやり方まで、気功の全体がコンパクトにまとまっていて一気に読めます。とてもわかりやすいです。シンプルな医療気功も紹介してあります。
作者の鵜沼宏樹先生は中国で中医師として勤務し、帰国後日本の医療資格をとり実際に臨床にたずさわっておられる先生です。この本は残念ながら現在は中古品しか手に入りません。時間とともにプレミアムがついていますから買うならお早めに。
3)『気功の神髄』DVD付き (張明亮 著)角川学芸出版 2600円+税 KADOKAWA / Amazon
峨嵋派気功を紹介した本ですが、気功の基本概念・分類は、すべての流派に通ずる内容で、項目ごとの説明はとても詳しくわかりやすいです。
後半の功法説明では峨嵋派の功法を詳しく紹介。功法の要領も詳しく解説されています。
要領はどの気功にも共通する内容が多く、気功を学ぶ人には「功法」と「要領」だけ読んでいくだけで目から鱗が何枚か落ちるはず。
著者は峨嵋派の伝人(伝承者として認められた人)中医師、中医薬研究院の院長ほか多彩な分野で活躍中。
Amazonでは中古品6000円〜7000円しかありません。出版元KADOKAWAではまだ定価で買えるようです。
4) 『気功宇宙』(津村喬 著) 中古 800〜6000円前後 Amazon
日本の気功の黎明期に気功の多面性を紹介した本。
概念、分類、歴史はもちろん、現代人が気を学ぶ意味、気功とシャマニズムや心理療法との関連、気功技法が内包している歴史的宇宙的意味、功法の特徴とその功法で広がる精神世界など、気功の面白さを万華鏡のきらめきのように紹介しています。
気功の思想・精神性の奥深さを知らせてくれる本としておすすめ。
Amazonでは中古で800円もたまにありますが、通常は6000円前後のプレミアム価格も。これだけのことを書ける人もないのでで仕方がないかも。
中国語が読めるなら
5)『中医气功学』(主編 刘天君 章文春)全国中医葯出版社 4685円 amazon
中国の大学や専門学校で気功を学ぶ人の教科書。全編中国語。これを読むと、気功を学ぶとはこれだけの知識が必要なのかときっと驚くことでしょう。著者は北京中医薬大学の劉天君教授。
目次を簡単にご紹介します。
緒論/ 上編 基礎編(発展簡易史、古典理論、現代研究、)中編 技能編(基本動作、功法概論、功法各論)下編 治療編(治療概論、症状別治療各論、)附編 古典文献(気功文献概述、医家気功文献、 其他諸家気功文献)A4 全74頁
6)『一日の簡単気功レシピ」(鵜沼宏樹 著) 春秋社 84円~8880円 Amazon
朝起きた時、電車の中、歩くとき、お風呂で、など、朝起きてから夜眠るまで、短時間で簡単にできる気功をわかりやすくイラストで教えてくれる本。すでに絶版ですが、気功好きには日々の気功のヒントが満載。人気の高い、シンプル気功の古典。
残念ながら中古しかありません。シンプル気功を学びたい人には貴重な本なので、これもだんだん値段が上がってくると思います。
7)病気が治る「気功入門」DVDブック(中健次郎 著) マキノ出版 1500円+税 Amazon
「無限の治癒力を引き出す「本格気功」が自宅でできる。
肥満、うつ、卵巣嚢腫、糖尿病、リウマチ、ガンに効いた!
あなたの体と心に奇跡が起こるロングセラー。」という帯のフレーズでもわかるとおり、気功の魅力を教えてくれる本
世界中を回って気功を学んできた中健次郎先生ならではのわかりやすくて役に立つ話がいっぱい。DVDもついています。
あとがき
ここまで読んでくださってありがとうございます。
私は気功を始めて15年ほど経って、北京中医薬大学の劉天君先生、宋天彬先生に気功学を学んだ時、驚きと同時にガックリうなだれました。それは「こんな大事なことも知らずに気功をしていたのか」となんだか情けなくなってしまったからです。
だから、というのも変ですが、ここでは、気功をやるなら知っておいた方がいい気功学のざっくりした理論編を、一人の気功愛好家の立場で書いてみました。
詳しいことを知りたい方のために、役に立ちそうな本もご紹介しています。
きちんと知りたい方はそちらでで学んでください。
古い本ばかりですが、私が今でも使っている本と、教えを受けてきた先生方の本を紹介しました。
気功は命の営みに不可欠な「気−生命エネルギー」の扱い方を学ぶレッスンであり、自分で自分を元気にする自己鍛錬法です
長く続けていると自分の身体のちょっとした不調なら気功で調整できるようなり、きちんと覚えれば一生の財産になってくれます。機会がありましたらぜひ体験してみてください。
わらびの健康塾 今後の予定
続編1 健身気功
続編2 簡単気功をやってみよう 気功の学び方・実技編
今一番人気の健身気功について、タイプ、学び方等を紹介していきます。
簡単気功のやり方についても、サイトとYouTubeで紹介してくよていです。
どうぞよろしく! またお会いしましょう。